コラム:「葡萄の木からの御言葉」Vol.1

『思い悩むな』

自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。・・・ なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。・・・ 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。(マタイによる福音書6章25~30節)

『思い悩むな、思い悩まなくていいですよ』と、イエス・キリストは私たちに語っておられます。思い悩むとは、心が分かれてしまうことです。例えば“この服、みんなから流行おくれと言われないか? センスが悪いと言われないか?”と、いろいろ考えて心が疲れてしまう。この心の分裂が、思い悩みです。

もちろん、だれも思い悩みたくなどありません。しかし、小さなことにも思い悩み、心が疲れ果ててしまうこともあります。そのような時、どうしたらよいのでしょうか。キリストは、こうおっしゃいました。『野の花を、よく見なさい』。

海岸を散歩しているとカラフルなデザインの服をたくさん見かけますが、ふっと道端に目をやると小さな花が咲いていて、雑草なのにきれいでほっとする、ということがないでしょうか。キリストは、『この小さな花さえ、天の父なる神がこのように美しく造り、きれいに咲かせてくださっています。まして、あなたがたはもっと心を込めて造っていただいているのです。そして父なる神は一人ひとりを大切に愛し、必ず守り導いてくださいます』とおっしゃっておられるのです。

思い悩むのは、自分に対する他人の目を気にしすぎてしまうからです。しかし、天の父なる神に愛されていることを知るなら、自分が価値のある大切な存在であることに気づきます。そして、他人の目を気にする必要もなくなり、思い悩みからも開放されて、心から自由に平安になることができます。